ナッツについて

自然からの贈り物「ナッツ」(木の実) 実は、とてもヘルシーな食品でした。

通常「ナッツ」とよばれる木の実は堅果種子類で肥大した種子の胚や仁(胚乳)を食用とします。一般的には、アーモンド、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオナッツ、マカデミアナッツなどが副食品として利用されています。
人類の歴史の中でも古代からナッツ類は貴重な保存食としてだけでなく神事や催事などの供物にも利用されていました。 例えば、アーモンドの起源は非常に古く、4000年以前の地中海沿岸地方のヨルダンが原産と考えられており、その後広く栽培されて中世頃までは王侯貴族や上流階級の人々だけの高級嗜好品でした。

<健康食として評価されるナッツ(木の実)の栄養価値>

“身体によい脂肪とは?”
“脂肪は身体に悪い”と考えられていますが、生体が正常に働くためには脂肪は不可欠な栄養素なのです。脂肪の生化学的な働きは、
1)細胞膜などの生体膜を構成する原料となる
2)ホルモンや油溶性ビタミン類を造る原料
3)ビタミンA、D、Eなどの吸収利用に必要
など、重要な役割を果たしています。また、脂肪の化学的構造は、脂肪酸3分子が1つのグリセロールに結合したもので、脂肪酸には分類上、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に区分されますが、不飽和には更に「一価不飽和」と「多価不飽和」に分類されます。これらは、体内でそれぞれの役割を分担して働きます。
動物性食品には飽和脂肪酸が多く、植物性には不飽和脂肪酸が多く含まれますので食事がどちらかに偏ると体内脂肪の構成も偏ってきます。バターや肉の脂身などに多い飽和脂肪酸は、過剰に摂取すると血液の流れを悪くしてコレステロールも溜まり易く、細胞膜の機能も抵下させますし、血中に悪玉コレステロール(LDL)が増え、肥満の原因ともなります。また、多価不飽和の多い植物油は、体内の活性酸素に酸化され易く、過剰摂取に偏ると過酸化脂質を造り細胞の老化を早めます。

ナッツに含まれる脂肪酸の一覧表:[七訂食品成分表(2015)より]
C:炭素数 W:二重結合数    総脂肪酸100g当たり脂肪酸(mg)

区分CW
飽和脂肪酸 12.0 0 0 0.5 0 0.2
14.0 Tr Tr 0.2 0.1 0.9
15.0 Tr 0 0 0 0
16.0 6.4 7.0 10.5 10.1 9.1
17.0 0.1 0.2 0.1 Tr Tr
18.0 1.4 2.8 9.7 1.2 3.4
20.0 0.1 0.1 0.6 0.1 2.6
22.0 0 0 0 0 0.8
不飽和脂肪酸 一価 16.1 0.5 0.1 0.4 1.0 20.6
17.1 0.1 0 0.1 0.1 0.1
18.1 66.9 14.9 59.8 56.3 57.5
20.1 0.1 0.2 0.3 0.4 2.5
22.1 0 0 0 0 0.2
二価 18.2 24.4 61.3 17.5 30.3 2.0
18.3 Tr 13.3 0.2 0.4 0.1
20.2 0 0 0 0 0

ナッツは良質な「総合栄養源」

ナッツ類は、いろいろな種類の栄養素が豊富に混じった植物性食品です。 それは、種子植物として発芽し幼植物期の発育に必要な栄養分を蓄えている為で、それらはバランスのとれた成分で栄養価は高いものです。

たんぱく質 食物性たんぱく質

アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類は、植物性たんぱく質を約20%近く含有する高たんぱく食品で、ナッツを食べることは動物性たんぱく質に偏りがちな食事に植物性たんぱく質の種類を多くするのに良い方法です。

ビタミン類 ミネラル

アーモンドは,ビタミンEを最も多く含んでいる食品の一つで、100g中に約30mgを含有します。ビタミンEの薬理効果は、毛細血管を活性化させて脳の老化防止や心臓病による死亡率の低下が認められています。また、ビタミンB1,B2,ナイアシンや葉酸の宝庫でもあります。

ミネラル 高カリウム。高血圧症。心臓病の予防

カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン,鉄,亜鉛、銅などの生体活動に不可欠な無機質の優れた供給源でもあります。 特に、カリウム含量がナトリウム量より遥かに多く、高血圧症や心臓病の予防機能を果たします。

食物繊維 悪玉コレステロール低下。便秘防止

食物繊維は、水溶性と水不溶性に分類されますが、生理機能が異なり、水溶性繊維は、血中コレステロールを低下させ、水不溶性繊維は、便秘防止に役立ち、結腸を丈夫にし、腸を規則的に働かせる機能があります。 アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツは特に食物繊維の多い食品です。